都市伝説

バミューダトライアングル最大の謎

今回は都市伝説としても有名で魔の海域として知られているバミューダ・トライアングルについて話していきます。
バミューダ・トライアングルで起こった事件の中で最大の謎とされているのが「フライト19失踪事件」です。

その奇妙な状況、最後を示す物的証拠がないために歴史上もっとも不可解な航空機事故の一つとしても知られています。
一体どういった事件だったのか?今回はそんなフライト19失踪事件について触れていきたいと思います!

   引用元:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/web/15/071300013/080600004/

事件が起こったのは第二次世界大戦が終結後の1945年の12月5日でした。
この日の14時10分、米国フロリダ州のフォート・ローダーデール海軍基地から、米国海軍第19飛行こ編隊、通称フライト19の5機の雷撃機が大西洋海域に向けて飛行訓練に飛び立ちます。

当初のフライトプランは、先ず東方に進み、その後は北に転じて100kmほど飛行したのち爆撃訓練を開始!

その後は南西に方向転換して基地へ帰還する予定であったのだと言います。
離陸前のチェックでは、燃料は満載、装置類やエンジン、コンパスなど全て正常に作動していました。

フライト19は隊長のチャールズ・キャロル・テイラー中尉と隊長機に搭乗する他の1名はベテランパイロットであったといいますが、残りの12名は全員が経験の浅い訓練生でした。

当日の天気は晴天であり、本来であれば出発から2時間程で帰投できる予定であったそうですが、帰還予定の15時45分をやや過ぎた頃、フォート・ローダーデール基地の管制塔の無線にテイラー中尉の慌てた様子で連絡が入りました。

 

「管制塔、緊急事態発生。どうやらコースをはずれたらしい。陸地が全く見えない…」

 

現在位置を確認するも、どうやらコンパスが狂ってしまい現在位置がわからなくなってしまったと言います。

そこで、基地の管制官は「では、とにかく機首を西に向けてください」と指示をし
しばしの沈黙をしたあとにテイラー中尉から返信が来ましたが、その声は明らかにパニックに陥っている様子でした。

 

「どっちが西かわからない。何もかもおかしい…奇妙だ…方向がさっぱり掴めない。海の様子もいつもと違って妙に白い。」

 

この時管制官は不思議に思ったそうです。この時間帯には太陽はすでに西に傾き初め、その太陽の方角へ飛行すれば陸地は視認できます。

そして海岸線を越えられれば基地への帰投は可能であるはず。
ですが西の方角が判らないというのは、いったいどう言う事なのでしょうか?
たとえ各機のコンパスが故障していたとしても太陽が見つからないということは考えにくい。

無線も徐々に途切れ始め、聞き辛くなってきました。
しばらくして、「白い水のようなものに突入した」という無線が入り、これ以降、フライト19との通信は途絶えてしまいました。

これにより遭難を確信した基地側は救難機の発進を要請します。
通信途絶直後、要請を受けたハバナリバー海軍基地から、遭難した搭乗員を救助するためにPBMマリナー飛行艇が13人の乗員乗せて飛び立ち、バミューダ海域のフライト19の無線が途切れた地点へ向かいました。

その1時間後、捜索を続けていたマリナー飛行艇から突然無線連絡が入ります。

 

「フライト19はまだ発見出来ない…。まわりの様子がおかしい。何か白いものに包まれている」

 

そして救援に行ったマリナー飛行艇も、この通信を最後に忽然と姿をけしてしまったのだと言います。

その後、海上では21隻もの艦艇や述べ300機を越す航空機による大規模な捜索が5日間にわたり実施され、その捜索範囲は25万平方マイルにも及んだそうです。
しかしフライト19やマリナー飛行艇そして死体や残骸、破片など何一つ発見されなかった。

その後、海軍調査委員会は「我々は何が起こったのかについて推察することすらできない」と公式に発表します。

この様にして合計6機の飛行機と27人の搭乗員は全て何の痕跡も残すことなく完全に消え去ってしまったのだと言います。

この軍用機が一度に6機も行方不明となった事件は、当時の米国の新聞各紙でも大々的に報道されました。

そしてそれ以降、この海域ではおびただしい数の船舶、そして20世紀になると航空機までもが跡形もなく消滅してしまうという報道が次々とされ、何か未知の力が働いているのではないかと言われるようになりました。

 

事件の真相とは?
この事件は、元アリゾナ州立大学の司書で飛行教官のライセンスを持つローレンス・クシュが海軍の400ページ以上にも及ぶ調査報告書に何十度も目を通し、詳しく調査を行いました。

そこでわかったのは、事件当日は「快晴」で「風や海も穏やか」だったとされていますが、実際の天候は、フライト19の出発時点では良好でしたが、その後急変し悪天候になっていたと言います。

また、フライト19が遭難したのと同じ時刻に同海域にいた英国のタンカーは、「北東ハバナは雲が垂れ込み波が荒く、強い風が吹いていた」と報告しています。

この様な気象条件の中を飛行していたフライト19ですが、飛行開始から約2時間経過した頃、フォート・ローダーデール基地の上空を飛行中の別の航空機の乗員に対して、テイラー中尉が次のような通信を送っていました。

 

「コンパスが二つとも故障した。今陸地だが、きれぎれの海岸線だ。キーズ(小島帯)上空付近にいると思われるが、どのくらい南に下ったのかわからない、フォート・ローダーデールへどう戻ればいいのかもわからない」

 

この時、テイラー中尉は故障したコンパスを頼りに飛行していたため、当初の飛行予定である東方ではなく南の方角へ飛んでいると思い込んでいたのだそうです。

これは、説あり、テイラー機にはコンパスが2個装備されていたが、1個が故障していたという説と、全く故障などしていなかったという説があると言います

この様なことからバミューダトライアングルでの超常現象においては、行方不明となる船舶や航空機が消息を絶つ直前にコンパスや計器類の異常が見られる、という都市伝説と符号するような話が囁かれたのではないかと言われています。

また、テイラー中尉はベテランパイロットではあったものの、戦時中には3回も搭乗機の位置を見失い、その内2回は墜落し自機を海に沈めていそうで、けっして航法に優れているパイロットとは言えませんでした。

しかも、彼はローダーデール基地に配属になって2週間ほどしか経っていなかったので、周辺の地理や気象状況には疎かったと言います。
そのためテイラー中尉は、コンパスが故障して飛行計画より南方に来ていると思い込んでいましたが、実際にはほぼ計画通りのコースを飛んでいた事が後の調査で判明しています。

つまり地理に疎かったテイラー中尉の誤認だったと言う事です。
しかしテイラー中尉率いるフライト19は、以降、何度にもわたり方向転換を繰り返し、その飛行ルートはより混乱していったのだと考えられます。

一連の管制塔とフライト19との無線のやりとりを詳しく確認してみると、彼らは自分達がどこにいるのか全くわかっていなかった様子が確認できます。
実はこの本来の飛行位置に気づいていた乗員がいたことがわかっており、午後4時31分の通信では、テイラー中尉から次の連絡が入っています。

 

「わが隊の一機が、270度(西)旋回すれば、本土に接近できると主張しているが、真偽はどうか。」

 

テイラー中尉は訓練生の一人に現在位置を算出させましたが、それを信用しなかったようです。
ですが、この訓練生の計算は正しく、その意見を採用していればフライト19は無事基地に帰投出来た可能性があったと言われています。

しかし不幸にもフライト19と基地との通信状態は悪くなる一方で、基地側も西へ飛行するべきだと伝えていたことは、伝わっていませんでした。
これはテイラー中尉が無線の周波数を非常用チャンネルに切り替えなかったからだといわれています。

どうやらテイラー中尉は自分たちの現在位置としてらフロリダ半島の東側にいるのか、西側のメキシコ湾にいるのか、判断に迷っていたようで、推定の現在位置が正しければ基地に戻れますが、間違っていれば正反対の方角へ飛んでいくことになり、基地には戻れなくなるばかりか延々と海の上を飛び続けるという危険もあったため判断に迷い、西へ東へ飛び回ってしまい、燃料を無駄に消費してしまうという結果になってしまったそうです。

そして燃料が尽き海へ不時着したと考えられています。
ところが当時の海は不運にも荒れ模様でした。

フォート・ローダーデールでフライトインストラクターを務めていたデビット・ホワイト中尉によれば、高速で荒れ模様の海にぶつかることは「レンガ造りの壁にあたる」ことと同じだといい、「誰も生き残ったとは思えません」とホワイト中尉は述べています。

そしてこのフライト19消失事件は、捜索に向かったマリナー救助艇が同様に行方不明になったことで、さらに謎は深まります。

マリナー飛行艇が救助に向かってから20分後に近辺を航行していたタンカーが、高度30mほどの空中で爆発があり、海面上に炎のが10分間近く燃え続けていたのを目撃しています。爆発の地点は救難に向かったマリナー飛行艇の予定飛行経路上だったそうです。

というのも、この救助用のマリナー飛行艇はしばしば燃料漏れなどを起こす欠陥あったと言われており。

乗員たちの間では「空飛ぶガスタンク」と呼ばれていました。
操縦士がうっかりタバコに火をつけたり、何らかの原因でスパークが飛んだりすると爆発が起きる危険があったのだと言います。
この事故も、タンクから漏れて気化したガソリンに何らかの原因で火がついて爆発したのでは、と推測されています。

このフライト19が飛行訓練中に消息不明となってしまった事件は、典型的な超常現象として、長年語られてきたわけなんですけれども、この様に、悪天候だったことに加えて編隊リーダーの不適切な指揮と、各パイロットたちの技量不足などが重なったことなどによって起こった不慮の事故ではないかと現在では考えられています。

ですが、バミューダトライアングルに関してはまだまだ謎が多いということもまた事実です。

それにフライト19の5機とマリナー飛行艇の合計6機の27人の搭乗員の全てが、誰一人も脱出できずに全機墜落したというのは、多少の不可解さを感じてしまいます。

また、跡形もなく消えてしまっていたという報告についても謎が残っていますよね。
彼らが何らかの原因で突然消滅してしまったということは、本当にないのでしょうか?

信じるか信じないかは、あなた次第です。
今回はこの辺で終わりです!また都市伝説系ももっと書いていきます!

最後までお付き合いありがとうございました。

 

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