今回は映画【メメント】のあらすじ・ネタバレと感想を交えて話していきたいと思います。

皆さんは今まで観てきた映画の中でものすごい衝撃を受けたことはありますか?
私の今まで観てきた映画の歴史の中でもこのメメントという作品は凄い最初に観たときの衝撃を覚えている作品です。
その時はまだ学生時代でTSUTAYAで映画を探していて適当に選んだ映画がメメントだった
それで家に帰ってさっそくみたんですけれど、その時のショッキングさがすごくて
エンタメではなくてストーリーテリングでここまで人の心をかき乱すことができるのかと当時すごく驚いた作品です。
今や世界的巨匠クリストファー・ノーラン監督のテネットも大人気ですよね。

ノーラン監督代表的な過去作品は
- フォロウィング (1998年)
- ダークナイト (2008年)
- インセプション (2010年)
- インターステラー(2014年)
- ダンケルク (2017年)
などがあります。
このクリストファー・ノーラン監督の手がける第2作でもあり、アメリカ進出の第1作目の作品がこのメメントです。
最初に結論を言います!
昨日、改めて観て採点させてもらうなら90点ぐらいある映画だったと感じました。
今回、改めて見たことによって、そうだった!って気づくところも色々ありましたね。
やっぱりすごく味わい深い、クライマックスだったと思います。
【映画概要】
この映画の概要を簡単に説明すると
まず前作フォロウィングから制作費も6000ドルから450万ドルと大幅にアップしています。
アメリカで映画を作ろうというノーラン監督がフォロウィングという作品をさまざまな人に見せることで
このメメントという映画と似ている部分があるのでお金を出してくれる出資者の人がイメージしやすくなって大量の資金を得ることができて
この映画メメントという作品は出来上がりました。
それにともなってキャストも2作目なのに比較的豪華になっています。
主人公をガイ・ピアーズが演じてます。

LAコンフィデンシャルやアイアンマン3がやっぱり非常にメジャーなところで有名ではないでしょうか。
その他にもマトリックスシリーズのキャリー・アン・モス、バッドボーイズでもおなじみ

そしてマトリックスにも出演したジョー・パントリアーノ

この段階でもあるていど名前があった人がキャスティングされてます。
ではさっそく映画メメントのあらすじを簡単にご紹介していきたいと思います。
【映画メメントあらすじ】
ある日、自宅に押し入った何者かに妻を殺害されてしまう主人公のレナード
現場にいた犯人のひとりを射殺しますが、もう一人の犯人の仲間に突き飛ばされ頭を怪我してしまいます。
その怪我が原因でレナードは記憶が10分ぐらいしか持たない、健忘症にかかってしまいます。
新しい記憶を上書きできないレナードの証言は警察はまともに取り扱ってくれませんでした。
もう一人の犯人は見つかることはなく
その犯人を追うため、復讐するためにレナードはポラロイドカメラやメモを活用し重要なことなどは自分に刺青として彫り込んで
犯人を捜査していくという物語です。
この映画の革新的なところはいま言ったあらすじの部分の時系列がバラバラになっているんですよ。
ただ単純にバラバラになっているのではなく2つのパートで進んでいきます。
片方はモノクロパート、もう片方はカラーのパートでそれが交互に折り重なりながらこの映画の物語が進んでいきます。
そしてただ、単純に間に挟まっているんじゃなくってこの映画のクライマックスにある『大きな点』その点に向かって過去から点へ進んでいく物語!
まっすぐ向かっていくモノクロのパート
『モノクロパートは1、2、3、4と正方向』
カラーパート
『カラーパートは9、8、7、6と逆方向』
は巻き戻してからまた再生されるというような構造になっているんですね。
違う時間軸かつ進行方向も違う2つの時間が結び付くラスト!
ちょっとわかりづらかったらすいません!
この辺はデビュー作品フォロウィングにもあった通り、違う時間軸が交互に折り重なることによって
最初あれ?これどういうことなんだろう?って思ってたものが、次のチャプターで種明かしされる。
それが短いスパンで交互に繰り返されていくような物語になってます。
映画メメントの物語を推理しながらその結末に向かって引き込まれていく語作りとなっております。
それでも今回、改めて見て
あ!そうだった!そういえばこういうことだったなとか!
私の記憶がちょっと間違ってたとか、自分の記憶が勝手にすれ違ったなっていう現象が結構ありましたね!
おそらくこの記事を読んでる人でも、メメント見たことある人はぜひもう一度見て欲しい!
自分の記憶のすれ違い、入れ違いに対して最後の名セリフがググッと深く胸に突き刺さる物語になっているので!
そして物語が徐々に進んでいくと明らかになってくる隠されていた内に抱えた罪の意識の部分だったりとかそれから逃れようと必死にあがく生き様だったり。
非常に観てるこちらもこの物語の中に入り込んだような感覚にさせてくれる作品だと思います。
この映画の原案を考えたのは私の好きなノーラン監督の弟 ジョナサン・ノーランなので彼の持つ物語が集約していく様なんかを非常に楽しめると思います。
映画の時間芸術だとか、醍醐味がすごく詰まっているのでもう1回見た人はもう1回見てください!
ぜひこの映画を体験してみてください。
それではここからネタバレありの方に移って話していきたいとおもいます。
ネタバレありの方では結末だったりとか、この映画の軸の部分など、核の部分に触れて話していきます。
【映画メメントネタバレ】
では改めて全体的な流れをおさらいしていきます。
この主人公レナードがモノクロの方ではひたすらに語っていた『サミーを忘れるな』
そのサミーの物語は実は自分のことでしたね。
実は妻は強盗では生きていて、記憶障害を嘆いた妻にインスリンを投与して何度も何度も注射させて死に追いやってしまった。
という衝撃の事実が明らかになりました。
そしてその後は強盗事件の担当捜査官であったテディと一緒に真犯人を追っていくことになる。
それで真犯人を見つけてレナードは真犯人を殺害することに成功して大喜びしますが、そのことすらも忘れてまた犯人を探して行く。
もはや呆れたような状態のテディは、そんな犯人を殺したことも知らないレナードをサポートしながら、今度はジミーという麻薬の売人をレナードを利用して殺害します。
そしてジミーの車を奪って、ジミーの恋人のナタリーの所へ行きます。
しかし、ナタリーにもさらに利用されドッドという人物を殴り町から追い出す。
さらに最終的にはあの隠れ家の場所に行ってテディを銃殺してしまう。
これがこの映画の大まかな流れだったと思います。
そういった部分をこの映画のラストの言葉にある『記憶というのは確認するためのものだ』真実とかでなくて、
もはや正しいかどうかなんて人間には関係なくなってくるんですよね。
時間が過ぎると、そしてこの映画の軸の部分ですね〜
ノーラン監督作品の他のものとやっぱり共通する部分があって、自分が抱えたものから解放されるために足掻く物語でした。
それに対してカラーパートは数日間の物語になっていて、時間の流れ方に加えて時間の幅みたいなものも変えてありました。
この辺なんかもそういったものがすごく好きなんだろうねっていうのが伝わってきますよね。
非常にモノクロの方は彼の懺悔(ざんげ)と苦悩と罪悪感を抱えた自分の業を責め立てるような物語でした。
そこで初めて色がついた瞬間、それは彼にとって犯人を殺し復讐を達成した瞬間から
レナードの人生は色が付き始めます。
それでしか生きることができない唯一の手段だったのかもしれませんね。
それによってもはや彼は自分で自分を騙すようにテディの写真にあいつを信用するなと書き込みます。
モノクロのパートの時のように暗いどん底の時間を味あわないためには真実か嘘かなどはもはやどうでも良くなっていて
非常に人間の生臭い感じがすごく出ていた映画だったと感じました。
自分の都合のいいように過去の思い出を書き換えてしまうっていうのはこの障害のあるレナードだけではなく僕らにもあるんじゃないでしょうか?
人間の記憶っていうものは真偽ではなく自分の中で確認するためのものとして形成されていく記憶
記憶の本質みたいなものに向き合おうとした作品だったと感じました。
この映画はノーラン監督の核の部分などが非常に多く投影されてるなと感じました。
悪夢にうなされるような生き方をする主人公なんかは後の色んな作品とかにまで繋がっていきますし
時系列が移動させてある瞬間なんかはこれ以降の作品にも大きく関わってくると思いますし。
私はこの映画で素晴らしい体験をさせて頂きました。
原題のメメントっていうのはメメント・モリからきてるみたいです。
この言葉の意味が死を忘れるなとか明日はどうなるかわからないとかそんな意味があるらしいですよ。
【まとめ】
映画メメントのあらすじ・ネタバレと感想の話でした。
皆さんいかがでしたか
この映画メメントは2000年に公開されてから20年がたちましたがいま観ても面白い内容でとても楽しめます。
観てないという方はぜひ観てみてください!
一度見たことあるという方も、もう一度観て欲しいメメントです!
本ページの情報は2020年10月時点のものです。
最新の配信状況はU-NEXTのサイトにて
今回は最後まで映画メメントの感想レビューを読んでいただきありがとうございました。
このブログではアニメ・漫画・ゲーム・都市伝説などについても沢山書いているので気になった方はぜひ他のジャンルの記事も読んでくれると嬉しいです。
貴方の映画選びの参考にしてください!
最後まで映画メメントネタバレを読んでくださりありがとうございます。
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また次の記憶でお会いしましょう。
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